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はじめに
投資を始めたいと思った人は、投資信託という言葉を必ず目にしていると思います。なんとなくは知っていても、「具体的な説明は難しいな…」と思う人もいるのではないでしょうか。
今回は投資信託の基本知識やメリットなどについてご紹介します。初心者でも始めやすい投資信託は、今から金融について学ぶ人にもぴったりです。
学校で金融のことは教えてくれない昨今、ご家族でお金のことを学び資産を育てていくことを通じて、お子さんの生きる力を育んであげてくださいね。
投資信託の基本
それではまず投資信託の基本的な知識を簡単にご説明します。
投資家から集めたお金をプロが運用
投資信託は、ひと言で言えばあなたの代わりにプロが運用してくれる金融商品です。投資家から集めたお金は、販売会社、受託会社、運用会社の3つの会社によって金融商品になり、投資家に代わって専門家が運用をしてくれます。
どの金融商品に投資すればいいか、またどのタイミングで売買をすればいいかなど、投資の初心者には分からないことが多いですよね。その点、プロが代わりに運用してくれるのは初心者にとって頼もしく思えるのではないでしょうか。もちろん、収益から還元される「分配金」というお金や、売却によって出た利益を受け取ることも期待できます。
投資信託は証券会社で買うことができます。また、株などとは異なり銀行でも買い付けができるのも便利なポイントです。会社によって取り扱う投資信託が異なりますので、買いたい投資信託が決まっている場合は取り扱っている会社を探しましょう。
また、投資信託の銘柄によっては、買い付けの際や運用中、そして払い戻しの際に手数料がかかることがあるので、それぞれの手数料についてもしっかり確認しておきましょう。
運用先はさまざま
投資家から集められたお金の運用先はさまざまです。投資信託の種類によって、どの金融商品にどの程度お金を振り分けるかが異なります。
たとえば、バランス型の投資信託はリスクが比較的高い株式とリスクの低い債券を組み合わせることでリスクを抑えて安定したリターンを狙います。値動きの激しい外国株式に投資している投資信託は、値下がりのリスクも高いですが、リターンも狙いやすいものです。
また、日経平均株価に連動している投資信託は、日経平均が上がれば投資信託の値段も上がるといった初心者にもわかりやすい値動きをします。
投資信託を選ぶ際は、どの金融商品にどれだけの割合で投資をしているのかを確認しておきましょう。
【参考サイト】一般社団法人 投資信託協会「運用対象での分類」
https://www.toushin.or.jp/investmenttrust/type/category/index.html
元本割れするリスクも忘れないで
投資信託は預金ではありません。
外国株式に投資している投資信託などの、リスクの高い商品はもちろんのこと、債券に投資している投資信託などリスクの低い商品であっても、常に元本割れのリスクがあることを忘れないようにしましょう。
とはいえ、リスクをある程度許容しないとリターンは狙えません。自分のリスクの許容度をしっかりと考えて、商品を選んでくださいね。
投資信託のメリット
投資信託が投資初心者にもおすすめな理由は、そのメリットです。以下にまとめましたので、参考にしてみて下さいね。
プロに運用をお任せできる
先ほどお話ししたように、投資信託の一番のメリットは、投資のプロに運用をお任せできることです。
投資初心者の場合、どの銘柄にどれだけ投資するか、売買のタイミングはいつがいいのかなど、わからないことも多いと思います。まずは投資信託から始めて、社会情勢の変化によって自分の保有する金融商品がどの程度値動きするかを実感してみるのもいいかもしれませんね。
小額投資が可能
投資信託は少額から投資できるのも魅力です。
銘柄によっては5,000円程度から買い付け可能なものもあります。はじめて投資をする方の中には、あまり高額から始めたくない人もいるのではないでしょうか。そんな方にもぴったりな金融商品です。
また、投資信託は積み立て投資が簡単にできる金融商品でもあります。毎月決まった銘柄を決まった金額で積み立てると、投資するタイミングが分散されて結果的にリスクを分散させることも可能になります。
株式のように上がったタイミングで売却するという保有の仕方はあまりおすすめできませんが、長期で持つなら時間をかけて保有できる投資信託はぴったりです。
分散投資をすることでリスクを少なくできる
投資信託は株や債券など、さまざまな金融商品に投資をしてくれる商品です。どの程度のバランスで何に投資しているかは銘柄によって異なりますが、投資信託を一つ持つだけで分散投資の役割を果たしてくれます。
「卵はひとつのカゴに盛るな」という投資の名言があります。
これは、ひとつの業界や金融商品に偏って投資をするのではなく、幅広く投資をして資産を守ろうという意味です。生卵を複数のカゴに分けて置いておけば、もしもどれかがひっくり返っても他のカゴの卵は守られますよね。
投資信託は、ひとつ持つだけでバランス良くさまざまな金融商品に投資をしてくれて、自動的に分散投資をしてくれるので、リスク分散も同時にできるのです。
まとめ
投資信託はプロが運用してくれるので、初心者にも始めやすい金融商品と言えます。また、資産を積み上げて将来的に大きなお金にしたい人にも向いています。同じ金額のお金でも将来的に残せるお金は多い方がいいですよね。
投資信託を買い付けたら、ぜひ毎日社会の情勢などをチェックしてみてくださいね。自分の持っている投資信託が社会の情勢にどれだけ影響を受けるか、いつ・なにが・どうなると値段が変動するのか?などを考えるのは、投資家としての第一歩です。
小学校高学年生や中学生など、お子さんがある程度理解できる年齢になったら一緒にニュースをチェックして金融商品の値動きを楽しみながら確認してもいいですね。リスクは少なからずありますが、初めの一歩としてぜひ投資信託を検討してみてはいかがでしょうか。
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