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思考力を鍛える |『生きる力』の三本柱〜経済を切り口に、世の中を支える仕組みを知る〜

MY SCHOOLは『生きる力』を伸ばすスクール

MY SCHOOLでは経済・金融教育を通じて、子どもたちが本来持っている『生きる力』を上手に伸ばすお手伝いをします。

前回までにお話ししてきた数多くある認知能力や非認知能力を踏まえ、これらを大きく3つに分け、
「思考力」
「挑戦力」
「協調性と主体性」

の三本柱でカリキュラムを構成しています。
前回の記事では、この3つについて弊社代表からのコメントで説明させて頂きました。

前回記事


今回は1つ目の「思考力」について更に詳しくお話ししていきます。

経済・金融教育で伸ばす『生きる力』の三本柱

(1)『思考力』

ーーー多くのことに好奇心を持って観察したり、
   情報を収集し、論理的・多角的に比較・検証する力

子ども達の「好き」を、経済という切り口で見てみる

例えば、「子どもたちの好きな物事」をテーマにして「思考力」を鍛えます。
子どもたちの身近にある「ゲーム」や「アニメ」、習い事にしている「スポーツ」などの、好きなものごと。
これらを経済という切り口から覗いてみると、今まで全く知らなかった事に出会えるのです。

ゲームを例に考える

ゲームソフトが子どもたちの手元に届くまでを例に、「誰がどんなことをしているのか?」という視点から考えてみましょう。一般的な例としてはこのような流れが挙げられます。

・市場調査
・企画立案
・プレゼンテーション
・ストーリー制作
・キャラクターデザイン
・キャスティング
・原画・CG制作
・楽曲制作
・プログラミング
・動作確認
・宣伝
・調達
・製造
・品質管理
・流通
・アフターサービス

それぞれがどんな仕事なのかを見ていくと、例えば企画の時点で「過去にどんなゲームが人気だったのか」などを調べるマーケティングの基礎概念について学ぶ事ができます。
ストーリーやキャラクターのデザイン・声優など「何を誰に頼むか」というキャスティングがあることを知ったり、ゲーム音楽はどういう風に作られるのか、またプログラミングや動作確認など、これらはゲーム内容に関するソフト面の例として挙げられます。
そしてそれだけではなく、ゲーム機本体やゲームソフト、パッケージの製造に関わる調達・品質管理や輸送などといったハード面、宣伝・販売などの業務も挙げられます。
物としての商品そのものに関わる仕事以外にも、コールセンターなどに代表されるカスタマーサービスもありますし、最近のゲームではアップデートの配信があるためそれに伴う業務も含まれて来ます。

そして、企業で働く社員を支える総務部門、人事、法務、経理、その他にも多くのスタッフ部門があることも知ることができます。

参考リンク:『ゲームってどうやって作られているの?』(任天堂公式webサイト)

ここで挙げたものは一部の一例に過ぎませんが、様々な分野で、本当に多くの人が関わっている事を知るのです。
海外でも評価の高い日本製のゲームには、翻訳作業や輸出に関連する業務もあります。ゲームの内容によっては現地の宗教や法律・条例に抵触しないか調べる必要も出てくるでしょう。
有名なゲーム実況YouTuberとコラボして宣伝するという、現代ならではのPR方法もあるでしょう。
こうした細かな業務に関して、社会人である我々大人でも知らない事がたくさんありますよね。

社会や自分の生活を支えている仕組みを知り感謝できる子になる

このようにして経済を切り口に物事を見てみると、たくさんの人の仕事が自分の好きなものを生み出し支えている事を学ぶことができるのです。
ゲームを例にしてお話しして来ましたが、学年が上がれば税金や社会保障制度など高度な内容にシフトして「社会を支える仕組み」についても学ぶ事ができます。
顔も名前も知らない誰かのおかげで世の中が回っていることを知ることは、同時に感謝の心を育てることにもつながります。「誰がどんな仕事をしているのか」を調べることを通じ、ただ物事を知るだけではなくそうした豊かな心を育むことができるのです。

未知との出会いが、子どもが生まれ持った好奇心や探求力を刺激

そうした今まで知らなかった「物事の裏側との出会い」から、物事を深く多角的に捉える習慣を身に付けることができます。
実はこうなっていたんだ!」という発見や「今までとは違う側面を知り、興味の幅が更に拡がった」というように、経済という全く新しい切り口をきっかけに、子どもが生まれながらに持っている好奇心を刺激し、子どもたちが自分から調べ・探求し・考える力を育てて行きます。

キャリア教育も経済・金融教育のひとつ

このようにして、好きなものが自分の手元に届くまでにはどんな仕事があるのかを知る事で、将来どんな仕事につきたいのかが具体的に思い描けるようになります。
自分がやりたいことをするにはどんな勉強をしておけば良いのかを調べると、今までやる気が出なかった学校の勉強や宿題に対して前向きに取り組むことができるようになるかもしれません。
仕事と学びは繋がっているという事を子どものうちから理解しておくことは、その後の人生設計に大きく関わってくる重要な要素であることは言うまでもありません。
どんなことにも当てはまることですが、目標や目的が定まる事で今やるべき事が明確になり、自然とやる気が起きてくるものです。

終わりに

企業や経済の裏側について詳しく調べる機会というのは、就職活動を始めるまでなかなか少ないものです。もちろん、高校生や大学生になってからでも手遅れではありません。

「自分が生きている世の中はどういう仕組みなのか」
「親や家族がどんな仕事をして社会に貢献しているのか」

そういった大切なことを学ぶチャンスに、早すぎるということはありません。

頭の柔らかいうちに、物事を多角的に捉え、自発的に調べて思考する。その習慣作りは子どもたちにとって生涯宝物になるはずです。

大人になってから「そういうことだったのか」と後悔する人生。
大人になってから「知っておいてよかった」と感謝する人生。
我が子にプレゼントしたいのはどちらでしょうか。

次回は3つの柱のふたつ目、「挑戦力」について詳しくお話しします。更新をお待ち下さい。

(主な参考文献)
「臨床心理学」丹野義彦・石垣琢磨・毛利伊吹・佐々木淳・杉山明子/有斐閣
「非認知能力 概念・測定と教育の可能性」小塩真司編著/北大路書房
「いちばんよくわかる図解臨床心理学」加賀谷崇文/成美堂出版
「やりぬく力 GRIT」Angela Lee Duckworth/ダイヤモンド社
「子どもの自尊感情と家族」汐見稔幸/金子書房
「天才は学校で育たない」汐見稔幸/ポプラ新書
「子どもの宇宙」河合隼雄/岩波新書
「モンテッソーリ教育で子どもの本当の力を引き出す」藤崎達弘/三笠書房
「親子ゼニ問答」森永卓郎・森永康平/角川新書
「あきらめない「強い心」をもつために」池江美由紀/アスコム
「ブリタニカ国際大百科事典」

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