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子どもと一緒に投資を学ぼう!投資のあれこれ!

はじめに

「きっかけが無い」
「自分の知識が正しいのか不安」
「何をどうすればいいかイマイチ自信がない」

「投資」は一般的なものになりつつありますが、まだ一歩目が踏み出せない方も多いのではないでしょうか?

一般財団法人投資信託協会の調査によると、金融資産の保有経験者は約半数の48.6%(2020年)でした。

■金融資産の保有経験
※ ⾦融資産・・・外貨預⾦、株式、債券(国債・公社債など)、投資信託、FX、 ETF、REITなど。現⾦や円での預貯⾦、⼟地や不動産、保険は除く。 

出典:2020年度投資信託に関するアンケート調査報告書(一般財団法人投資信託協会)https://www.toushin.or.jp/files/statistics/49/researchreport.pdf

投資が浸透している事を踏まえて、子どもに投資を勉強する機会をあげたくなりますよね。

そこで今回は、「投資」と聞いて一番初めに思い浮かぶ「株」についての基礎知識と、子どもが投資に関する知識を勉強することのメリットをご紹介します。

具体的には

・株の仕組みを知ろう
・株を買うことのメリットとデメリット
・子どもが株(投資)を勉強することのメリット

という順番で解説していきます。

お子さんに「株ってなに?」と聞かれたとき、自信をもって答えることができるように、丁寧に解説していきますね。

株の仕組みを知ろう~投資で社会貢献~

企業では原材料の購入・設備の導入・社員への給与支払など、多くの資金を必要とします。そこで、企業が資金を調達する方法の一つとして、株式を発行して投資家たちから資金を募るのです。

つまり株式とは、株式会社が資金を出してくれた人に対して発行する証明書(証券)のことなのです。そして利益を見込んで自己資金を投じることを「投資」といい、株式を買うことを特に「株式投資」といいます。

すなわち、株式投資とはその企業を応援することになり、企業が元気になれば経済も活発になっていくため、結果的に社会貢献にもつながる行為であるといえます。

なお、株式の持ち主になった人のことを「株主」といい、株式の値段のことを「株価」といいます。

株を買うことのメリット・デメリット

この項目では、株式を買うことのメリットとデメリットを解説していきます。投資をする上でリスクとリターンを把握するのは必要最低限の知識といえるので、一つずつしっかり見ていきましょう。

メリット

株式投資の代表的なメリットは次の4つがあります。

①値上がり益(キャピタルゲイン)
②配当金(インカムゲイン)
③株主優待
④会社の経営に参加できる

順番に解説していきますね。

①値上がり益(キャピタルゲイン)

株式投資の最大のメリットは、なんといっても買った株式の株価が上昇することで得られる値上がり益(キャピタルゲイン)です。

例えば、A社の株を1,000円で買って、1,500円に値上がりした時点で売却した場合、

1,500-1,000=500

となり、500円の利益が出ます。この利益が値上がり益です。

②配当金(インカムゲイン)

配当金(インカムゲイン)とは、投資した企業に利益があった場合、保有株数に応じて支払われるお金のことです。

配当金は企業の業績によって変化するので、増えること(増配)も減ることも(減配)も、ない場合(無配)もあります。

③株主優待

株主優待とは、株主の持ち株数に応じてクーポンや商品券・家電などを提供するものです。

企業によってその内容は様々で、バリエーションに富んでいます。株主優待を行っていない企業や、廃止されることもあるため、注意が必要です。

④会社の経営に参加できる

株主は株式をある程度以上保有することによって、株式総会に出席することができます。株主総会では、発言したり重要な決議に投票する「議決権」を行使することができます。

デメリット

一方で、株式投資にはデメリットも存在します。

大きなデメリットとしては、次の4つが挙げられます。

①値下がりリスク(キャピタルロス)
②初期投資費用が高い
③信用リスク
④流動性リスク

順番に見ていきましょう。

①値下がりリスク(キャピタルロス)

株価が買付時より値下がりすることによって、元本割れ(=購入金額より価値がさがること)する可能性があります。

株価は常に変動しているため、企業の業績悪化などによって元本割れリスクを避けることはできません。そのため、株式を購入する際には常にリスクとリターンを考える必要があるのです。

②初期投資費用が高い

一般的な株式投資をする場合、初期費用は比較的高くなります。なぜなら、株式は基本的に100株単位で取引されるため、株価×100株の資金が必要となるからです。

例えば、東京ディズニーリゾートを統括するオリエンタルランドの株式は15,645円(2021年8月20日終値)であるから、

15,645×100=1,564,500

となり、1,564,500円の初期費用が必要となります。

③信用リスク

投資した企業が破綻するリスクを信用リスクといいます。

前の項目で解説したように、株式の購入とは企業への出資のことです。

そのため、その企業が破綻した場合は、株式に投資したお金を失ってしまうリスクがあるのです。

④流動性リスク

流動性リスクとは、株式を希望した価格で売ることができない可能性があることをいいます。

人気の低い銘柄などで起こるリスクです。

子どもが株(投資)を勉強することのメリット

ここまでは、株に関する基本的な知識について解説してきました。

この先は、子どもが株式投資を含めた投資についての勉強をするメリットについてご紹介していきます。

子どもに投資についての勉強をすることのメリットは、主に2つあります。

①ニュースに興味をもつようになる
②世の中の仕組みが分かる

一つずつ解説していきますね。

①ニュースに興味を持つ

投資対象に注目することで世の中の動き、すなわちニュースが、株の値段に連動するものであることに気が付きます。

例えば景気が良くなれば株価は上がり、悪くなれば株価は下がるということに気が付きます。そのため、今の景気の状態はどうなっているのか・ 国は景気改善のためにどんな対策をしているのかというニュースに敏感になります。

②世の中の仕組みが分かる

投資に興味を持つことで、世の中の仕組みも分かるようになります。

例えば株式投資であれば、前述した通り

株主から資金を調達する→事業を拡大する→企業が利益をあげる→株価が上がったり配当金が多くなったりする

という仕組みを学ぶことができるのです。

まとめ

冒頭でご紹介した通り、投資は一般的なものになりつつあり、子どもが成長したときには当たり前のことになっている可能性すらあります。

そのため、投資に関する知識を身につけることは、この先の時代を生き抜く力を身につけることであるともいえます。

ぜひ、投資の勉強を通して子どもに世の中で起こっている事に興味を持たせ、自らどんな会社を応援したいのかを考え、投資のリスクも含めて親子で話し合う機会を持ってみてくださいね。

※投資にはリスクがあり、投資の判断は自己責任になりますのでご注意ください。


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