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挑戦力を鍛える |『生きる力』の三本柱〜経済を切り口に、世の中を支える仕組みを知る〜

MY SCHOOLは『生きる力』を伸ばすスクール

MY SCHOOLでは経済・金融教育を通じて、子どもたちが本来持っている『生きる力』を上手に伸ばすお手伝いをします。

前回までにお話ししてきた数多くある認知能力や非認知能力を踏まえ、これらを大きく3つに分け、
「思考力」
「挑戦力」
「協調性と主体性」

の三本柱でカリキュラムを構成しています。

前々回の記事では、この3つについて弊社代表のコメントで説明させて頂きました。

 (各回のお話はこちら)
  ・『MY SCHOOLが重視する「生きる力」とは(3/3)」 
  ・『生きる力』の三本柱(1/3):思考力を鍛える 


今回はその中の2つ目、「挑戦力」について更に詳しくお話ししていきます。

経済・金融教育で伸ばす『生きる力』の三本柱

(2)『挑戦力』

ーーー失敗を恐れることなく、楽しみながら、
   自信を持って自ら決断・挑戦する力

挑戦するための土壌は、家庭が安全基地になることで得られる

日本の国際競争力の低下が叫ばれて久しい昨今、特に若者の間で「失敗を避ける傾向」が大きいという統計が出ているそうです。
挑戦ではなく、現状維持や失敗を回避する方向へ向かってしまう理由はいくつか考えられていますが、そのうちのひとつに「自己肯定感が低く、挑戦する自信を持てないこと」が原因ではないかと言われています。
この自己肯定感を醸成するためには、親や家族から「無条件で愛されている」という心理的な安全性が重要だと言われています。
失敗しても否定されたり叱られたりせず、ありのままの自分を受けとめてくれる安心感、つまり「家庭が子どもにとっての絶対的な安全基地である」ということです。

何かにつまずいたときに、

「失敗しても大丈夫」
「ダメだったけど諦めずにがんばった」
「またやり直してみればいいんだ」
「今度は違うやり方をしてみよう」

こうした考え方ができるのは、心理的安全性が担保されているからです。
その上で、失敗を叱責したり否定しない、大人側の接し方が重要です。

挑戦と自己肯定のサイクル

「挑戦するからには成功させなければ意味が無い」という事ではありません。
挑戦した、という事実が、その子の自己肯定感を高める事に繋がるのです。
「今迄やったことがなかったけれど、勇気を出してやってみた」
「今日は昨日より少し難しいことに取り組んでみた」
「スモールステップだとしても、前に進もうと決められた」
この時、私たち大人が気をつけなければいけないことは、結果ではなく「取り組んでみた」という事実の大切さなのです。
「やるかやらないか」という選択と意思決定には大きなエネルギーを要し、挑戦することだけで充分に価値のあることなのです。
お子さんが何かに挑戦したときには、結果ではなく挑戦した行為そのものを認めてあげましょう。そうすることで、失敗しても落ち込む事なく、次にまたチャレンジするための土台になってゆくのです。

自分の意見やアイデアを発表していくことで挑戦力を育てる

物事に挑戦する方法にはいろいろなものが考えられますが、そのひとつ「自分の意見やアイデアを発表する」ということで挑戦力を鍛えることができると私たちは考えています。

自発的に調べてインプットした知識を元に、自ら考えたことを言語化し、言葉もしくは絵や表・グラフなどを用いてアウトプットすることで、認知能力をフル活用することができます。
また、どうすれば相手に伝わるかを想像し繰り返し試行錯誤することで、認知能力だけでなく同時に非認知能力を鍛えることにも繋がります。

大勢の前で自分の意見を発表することはお子さんによっては緊張もするでしょう。
反対意見などに落ち込むこともあるかもしれません。
ですが、反対意見は自分自身を否定するものではないことを、とりわけ私たち日本人は理解しておかなければいけません。同調圧力が強く、議論する文化の少ない環境で育ってきた日本人にとって、自分の意見を否定されたり反論されたりすると、あたかも自分自身を否定されたように感じ、感情的になってしまう傾向が強いと言えます。
自分の意見を主張すること・議論に慣れることが課題である事は、海外経験がある日本人なら誰しも痛感していることではないでしょうか。これは通信技術が一層発達し国際化がより進んでいくこれからの未来を生きる子どもたちにとって必ず必要になってくることと言えるでしょう。語学学習も重要ではありますが、自分の意見が無ければ肝心の語学力も活かせません。
義務のように捉えるのではなく、「将来やりたいことが見つかった時に、海外の人とやりとりする場面があるかもしれない」というような想像をして考えてみて下さい。その時に困らないためにも、子ども達の生きる力を育てておいてあげたいと思いませんか。

オンラインでの発表は、挑戦力を鍛えられる絶好の場

MY SCHOOLでは2021年9月に東京メトロと共同で「学校では教わらないお金の勉強」と題したオンラインセミナーを開催しました。(合計4日間にわたり、延べ700人を超えるお子様と、そのご兄弟・ご家族の方にご参加頂きました)

その時にとても印象的だったのは、自分の意見を取り上げられた子どもたちがとても嬉しそうに喜んでいた姿でした。そしてセミナー後のアンケートでも保護者の皆様から「自分の答えを(講師が取り上げ)発表されてとても喜んでいた」というご感想を数多くお寄せ頂きました。
そして特に高学年の子に多かったのが、他の子の意見に大きく頷いたり、「へぇ〜」と驚いてメモを取ったり、自分とは違う意見を参考にする姿勢でした。
普段生活しているコミュニティとは全く違った場で、遠く離れた場所に住む大勢のメンバーと意見を交換し合うという貴重な経験ができるのが、オンラインの素晴らしいところです。
住んでいる場所が違うだけで言葉も風習も異なり、様々なバックグラウンドを持つ同世代に出会う事ができます。普段接している友人やクラスメイトとは全く違う意見が聞ける、とても貴重な経験をさせてあげることができるのです。

最後に

新しい学習指導要領の下、公立の小中学校でも様々な工夫がなされ、旧来の詰め込み型教育やゆとり教育から脱却した新しい授業が行われるようになりました。
自分たちで問題を発見し、解決策を話し合っていくスタイルだったり、デジタルツールを活用して個人やグループでの発表の機会を設けるスタイルなど、親世代が子どもだった一昔前の授業とはあらゆる事が大きく変わっています。
また、普段学校の教室内では積極的に挙手したり発言しない子どもたちでも、画面越しのオンラインになったことで発言するようになったという声も、コロナ禍で新しい授業形式に変わる中で耳にするようになりました。

ただ、このように普段から自分の意見やアイデアを発表する機会があるとはいえ、1クラスの人数やその時の状況によっては全員が発表できるとは限りません。
そして内容によってはお子様が興味を持って自主的に取り組む事が難しい物もあります。あくまでも学校で行われるのは学習指導要領に沿った内容の授業だからです。
私たちが考える経済・金融教育という「生きていく上で必要な学び」は、学校教育ではまだ手が行き届いていない部分なのです。
次々回に掲載予定の、次のテーマ「経済・金融教育が生きる力を伸ばす理由」で、その内容についてお話ししていきます。更新をお待ち下さい。

(主な参考文献)
「臨床心理学」丹野義彦・石垣琢磨・毛利伊吹・佐々木淳・杉山明子/有斐閣
「非認知能力 概念・測定と教育の可能性」小塩真司編著/北大路書房
「いちばんよくわかる図解臨床心理学」加賀谷崇文/成美堂出版
「やりぬく力 GRIT」Angela Lee Duckworth/ダイヤモンド社
「子どもの自尊感情と家族」汐見稔幸/金子書房
「天才は学校で育たない」汐見稔幸/ポプラ新書
「子どもの宇宙」河合隼雄/岩波新書
「モンテッソーリ教育で子どもの本当の力を引き出す」藤崎達弘/三笠書房
「親子ゼニ問答」森永卓郎・森永康平/角川新書
「あきらめない「強い心」をもつために」池江美由紀/アスコム
「ブリタニカ国際大百科事典」

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