Contents
お金の教育になるお小遣い
お小遣いは、子どもがお金の勉強をする際に欠かすことのできないツールです。
またお小遣いを子どもに管理させることで、「計画性」や「自己管理能力」など子どもの生きる力を育てることができます。
けれど、いざお小遣いをはじめようと思うと
「子どもへのお小遣いは何歳くらいから始めたらいいのか」
「お小遣いはいくらあげればいいのか」
「毎月あげるべきなのか、お手伝いのお駄賃としてあげるべきなのか」
「お小遣いをあげる場合はどんなルールを作ればいいのか」
など、さまざまな疑問がでてきてしまいますよね。そこでこの記事では、
・子どものお小遣いのはじめ時
・お小遣い額の考え方
・お小遣いのあげかた(報酬制と固定制)によるメリットとデメリット
・お金の教育になるお小遣いのルール
についてご紹介します。
この記事を読むことで、お小遣いについて悩むおうちの人の疑問が解消するよう、丁寧に説明していきますね。
子どもへのお小遣いのはじめ時
お小遣いを始めるタイミングは、子どもがお金に興味を持ったときがおすすめです。
例えば恐竜が好きな子は、大人も知らないような恐竜の名前をどんどん覚えていきますよね。これは、恐竜が子どもの興味の対象であるからです。
子どもは興味を持ったことに対し、やる気を持って主体的に行動します。お金に興味を持ったタイミングであれば、ルール作りや使い方などを決めるときも積極的に参加してくれるでしょう。
したがってお小遣いを始めるタイミングは、子どもがお金に興味を持った時がおすすめであるといえます。
お小遣い額の考え方
金融広報中央委員会の調査によると、小学生のお小遣いの額は月に1回で500円という回答が最も多くなっています。
■小学生のお小遣いのもらい方・金額に関する調査結果
出典:金融広報中央委員会「知るぽると」HP https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/kodomo_chosa/2015/pdf/15kodomo.pdf
しかし、お小遣いを考える際には額面だけで考えてはいけません。
1,000円のお小遣いをもらっていても、その中に学校で使う文房具などの代金が含まれている子とそうでない子では、お金の使い方が大きく異なります。したがって、お小遣い額を決める場合にはお小遣いを使う範囲も同時に考え、バランスよく決めることが重要になります。
例えば「1週間に100円あげるから、お菓子は自分で買ってね」などとルールを決めるとよいですね。始めるときには使う範囲や金額を少なめに設定し、徐々にひろげていくのがおすすめです。
使う範囲や金額があがるほど難易度があがり、管理能力も鍛えられます。
お小遣いのあげかた【報酬制と固定制】
お小遣いのあげかたには大きく分けて固定制と報酬制の2種類があります。
固定制は、決まった期間に決まった金額をあげる方法です。例えば1か月に500円というかたちになります。
一方報酬制は、お手伝いなどのお駄賃としてお金を渡す方法です。お風呂を洗ったら10円などというルールを決めて運用していくことになります。
次の項目から、固定制と報酬制それぞれのメリットとデメリットを詳しく解説しますね。
固定制のメリットとデメリット
固定制のメリット
・決まった期間に入ってくる金額が決まっているため、計画をたてやすく金銭感覚が身につく
・収入が決まっているため、本当に欲しいものを考えるようになる
・お手伝いとお小遣いを切り離して考えることで、お手伝いを家族の一員としての仕事としてとらえるようになる
固定制のデメリット
・何もしなくてもお金が手に入るため、お金の大切さが分かりにくい
報酬制のメリット・デメリット
報酬制のメリット
・労働の対価としてお金がもらえるため、お金のありがたみが分かる
・働いてお金を稼ぐという社会の仕組みに触れられる
・家事の習慣が身につき、生活力があがる
報酬制のデメリット
・お小遣いをあげないとお手伝いをしなくなる
・「お小遣いを稼ぐことができるから」と無駄遣いをするようになる
・みんなでやるべきこと(おかたづけなど)にもお小遣いを欲しがるようになる
固定制、報酬制どちらにもそれぞれメリット・デメリットがあります。
また、報酬制から始めて固定制に変える・固定制と報酬制を組み合わせるなど工夫することもできます。お子さんの年齢やご家庭の教育方針・お小遣いの目的に沿った方法を選んでくださいね。
お金の教育になるお小遣いのルール
お小遣いをあげるとき、もっとも大切なことはルールを決めることです。
お小遣いを使ってお金の勉強ができるようにするためのルールには、次のようなものがあります。
・ルールは家族みんなで決める
・お小遣い帳をつける
・前借は禁止
・なるべくお金の使い方に口出しをしない
一つずつ解説していきますね。
ルールは家族みんなで決める
子どもと一緒にルールを決めることで、子どもがお金について主体的に考えることができるようになります。また家族でお金について話しあう時間ができることで、子どもが家計やライフプランについて興味を持ちやすくなり、お金の勉強をするきっかけにもなります。
お小遣い帳をつける
お小遣いを始める場合は、ぜひお小遣い帳も一緒にはじめてください。
お小遣い帳をつけることでお金の流れが見えるようになり、計画的にお金を使う方法や自己管理能力が身についていきます。
また同じ商品でも時期や店舗によって値段が違うことに気が付きやすくなり、金銭感覚が身につきます。
前借りは禁止
前借りは禁止にしましょう。前借りを許可してしまうと、結果的にいつでもお金が手に入ることになってしまい、お小遣いの意味がなくなってしまいます。
なるべくお金の使い方に口出しをしない
子どものお小遣いの使い道については、なるべく口出しをしないようにしましょう。子どもにとっては、失敗することも含めてお金の教育になるからです。
例えば1日ですべてのお小遣いを使い切ってしまったとしても、「お金を使い切っちゃうと次に使いたいときに使えないね。次はどうやって使ったらいいかな」など、サポートとしての声掛けに留めてあげましょう。
まとめ
お小遣いはお金の教育になるだけではなく、計画性や自己管理能力といった非認知能力を伸ばすために最適なツールです。
この記事を参考にしていただき、ぜひ、お小遣いを始めてみてくださいね。
また、弊社はこの9月に、「学校では教わらない お金の勉強」というセミナー(URL: https://my-school.via-corp.jp/workshop/)を東京メトロと共同開催します。ご家族一緒にお金の勉強をするきっかけにしてみてはいかがでしょうか?
1 Comment
Comments are closed.