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はじめに
「金融教育」は、”学校では教えてくれない、生きる力を育む学び” として今注目を集めている分野です。なぜなら、「お金の価値」を子どもの頃から学んでおくことは、未来を生きるお子さんの「生きる力」に直結するからです!
「お金の価値」を学ぶと育むことができる力
・将来、金融事情が変化した場合にも対応できる「思考力」
・「お金」を上手に使い、自分の人生を豊かに切り開いていける「生きる力」
では、家庭ではどのように「お金の価値」を伝えていけばいいのでしょうか?
「お金に価値がある」理由、実際にお子さんとお金の価値を学ぶときの「3ステップ」、さらに3ステップをもとにした「具体的な活動」についてご紹介します!
なぜ「お金」には価値があるの?
あなたは「お金には価値があるとされる理由」「お金が大切である理由」がパッと思い浮かぶでしょうか?また、それをお子さんに説明することはできるでしょうか?
お金とは、「夢を叶え、人生を豊かにするためのツール」です。生活していくのに必要なもの。一生ついて回るもの。それが「お金」。
少子高齢化の及ぼす影響、キャッシュレス決済の台頭、ネットショッピングの一般化。時代の変化によって「お金」に必要な知識も変わります。その時その場面にあった「お金の知識」を正しく得、正しく運用する力……お金に関する「思考力」を育んでおくことが、これからの時代に必要になるということです。
お金の価値を学ぶ!3ステップ
実際にお子さんに「お金の価値」を伝えるためには、押さえておきたいポイントが3つあります。その3つを、「お金の価値を学ぶための3ステップ」として以下にまとめました!
【ステップ1】「お金は人の役に立つことをした対価」であると知る
お金はいったいどこからやってくるのでしょうか?
「お金」は仕事の対価です。
人の役に立つ働き=人から「ありがとう!」と言われるような働きをしなければ、お金を得ることはできません。そして、日々の生活はおうちの人が仕事をして得た「お金」で成り立っています。この原則を、まずはお子さんと確認してみてください。
【ステップ2】「生きていくには、お金がかかる」ということを知る
お金を稼いだからといって、全てを使うことはできません。一生懸命働いてお金を手に入れても、好き放題に使っていては生きていけなくなってしまいます。
例えば、稼いだお金からは、税金や年金、保険料などが引かれます。生活していく上で、食事にも、水にも、電気にも、ガスにも、お金を払っています。子どもたちの身の回りのもの、洋服、勉強道具、習い事、遊びの道具なども、お金で買っています。
今の暮らしも、生活に必要なものも、身近な持ち物も、手に入れるためには「お金」が必要ですね。「毎日生きているだけでお金がかかっている」という事実を確認する機会を作りましょう。
【ステップ3】「なににどれくらいのお金を使っているか」を知る
では、日々の生活にかかっているお金、買ってもらっているもののお金、いったい全部でいくらくらいになるのでしょう?
概算でもいいので、「毎月いくらくらい◯◯に使っている」「自分の△△にはどれくらいお金が支払われている」というのを、可視化してみましょう。
身の回りのお金の流れをざっくりとでも知るだけでも、お金やモノへの見方は変わります。
お金の価値を学ぶ!学習法3選
それでは、実際にお子さんと「お金の価値」を学ぶにはどのようなアプローチが効果的なのでしょうか?
「お金の価値を学ぶための3つのステップ」それぞれの観点に沿った、「おうちでできる学習法・3選」をご紹介します!お子さんの年齢や性格、ご家庭の状況に合わせて、活用してみてください。
【ステップ1】「お金は人の役に立つことをした対価」であると知る
★お店やさん遊び
年齢の低いうちから取り入れられるのがお店やさん遊び。
お金を支払って、商品を支払う。
お金をもらって、商品を売る。
「対価を得られる仕組み」が遊びの中で学べます。
★+α 経営戦略を考えよう!
年齢が上がってきたら、「どのようなお店なら、より多くの利益を上げられるか」を考えてみましょう。
「お金を手に入れる」ということの大変さ、他の人に「ありがとう」と思ってもらえるような仕事をするための工夫について考えるきっかけになりますよ。
【ステップ2】「生きていくには、お金がかかる」ということを知る
★お家のもの、How much!
生きることはお金を使うこと。
例えば、以下のようなものの「お金」を親子でチェックしてみるのはいかがでしょうか。
□電気代の前月・今月の料金比較をしよう
□3分シャワーを出しっぱなしにしていたときの水道代はいくら?
□決められた予算内で、夕飯のお買い物をしよう
□家族旅行にかかったお金を、ノートに記録しよう
【ステップ3】なににどれくらいお金を使っているか」を知る
★自分の持ち物、How much!
普段子どもたちが使っている、身の回りのもの。筆箱、カバン、机……なんでもOK。
「中身まで含めて全部でいくら?」計算してみましょう。
筆箱の場合は、中身のペン1本、消しゴム1つまで。それぞれは100〜200円単位でも、トータルするとそれなりの金額になります。身の回りにあるものを得るために使った「お金」を知ることで、お金の大切さ、モノを大事にする心を育てます。
親子で楽しみながらお金の価値を学ぼう!
「お金の大切さ」を考えることの必要性、「お金の大切さを学ぶ3つのステップ」、そしておうちでお子さんとできる具体的な方法3選をご紹介しました。
生きていくのに必要で、人生を充実させるためにも不可欠な「お金」に対する思考力は、お子さんの生きる力の土台になってくれます。また、ご家庭のお金を見直すことで、おうちの方にも新しい発見があるかもしれません。
みなさんもぜひ、親子で楽しみながら「お金の価値」を学んでみてください。
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