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キャッシュレスでお小遣いをあげる場合のメリット・デメリットなどを解説!
クレジットカードやプリペイドカード・携帯支払など、キャッシュレスでの支払は年々増加しています。経済産業相の調査によれば、2018年には支払額の24.1%がキャッシュレスによる支払であることが判明しました。
この先もキャッシュレス支払の割合が増加していく可能性を考えると、子どもにもキャッシュレスでお小遣いをあげたほうがいいのかと悩んでしまいますよね。
しかし、キャッシュレスでお小遣いを渡そうと思っても、
「自分がキャッシュレスについて詳しくないから不安」
「メリットやデメリットが分からない」
「どんなルールを作ったらいいの?」
という不安がありませんか。
そこで今回は、
・キャッシュレスの種類や、子どもの生活に身近なキャッシュレス
・子どものお小遣いに関するアンケート調査
・キャッシュレスのメリット・デメリット
・ルール作りでお金の教育
について解説していきます。
キャッシュレスの種類
キャッシュレスには3種類ある
代表的なものは、以下の通りになります。
■キャッシュレスの種類
前払い:プリペイドカード・電子マネー・銀行振り込み
即時払い:デビットカード
後払い:クレジットカード
なおQRコード決済は、サービスによって支払時期が異なります。
子どもの生活に身近なキャッシュレス
次に、子どもの生活に身近なキャッシュレスを紹介します。子どもの生活に身近なキャッシュレスには、次の2つがあります。
・交通系電子マネー
・プリペイドカード
一つずつ見ていきましょう。
交通系電子マネー
子どもに身近なキャッシュレスにはSuica、PASMO、ICOCAなどの交通系電子マネーがあります。いずれも小学生向けの子ども用が発売されています。塾・習い事でバスや電車に乗るときに利用したり、コンビニなどでちょっとした買い物をするときに利用します。
プリペイドカード
LINEプリペイドカード・ニンテンドープリペイドカードなどのプリペイドカードも、子どもに身近なキャッシュレスといえます。ゲームの課金や、LINEのスタンプを買ったりする場合に使用できます。
子どものお小遣いに関するアンケート調査
次に、子どものお小遣いをキャッシュレスで渡すことについてのアンケート調査を見ていきましょう。イー・ラーニング研究所調べによる「子どものお小遣いに関するアンケート」では、
・お小遣いの渡し方は、「現金」という回答が最多の9割越え
・キャッシュレスでお小遣いをあげることに興味がある人は約6割
という結果が出ました。
■お小遣いの渡し方
■お小遣いのキャッシュレス化への興味
キャッシュレスでお小遣いを支払うことに興味はあるけれど、実際は現金でお小遣いを渡しているご家庭が多いということが分かりますね。キャッシュレスでお小遣いを支払うことに興味がある理由は、キャッシュレスのメリットに、また一方で興味が無い理由はキャッシュレスによるデメリットにつながっています。
次の項目で詳しく見ていきましょう。
キャッシュレスのメリットとデメリット
キャッシュレスでお小遣いを渡す場合のメリットとデメリットには、次のようなものがあります。
メリット
・お金を持ち歩く必要がなく便利
・ポイント還元などのお得感がある
・利用履歴が残るため、親にもお小遣いの 使い道がわかる
・利用履歴を活用すれば、子どももお小遣いを管理しやすい
・キャッシュレスという新しい支払い方を することで、子どものお金の勉強になる
デメリット
・お金のありがたみを伝えられないかもし れないという不安がある
・使いすぎてしまわないか心配
・キャッシュレスが使えないお店がある
・セキュリティが不安
・盗難・紛失の危険がある
お小遣いをキャッシュレスで渡す場合は、特にデメリットに気を付けたいですね。
ルール作りでお金の教育
前の項目でキャッシュレスでお小遣いを渡す場合のメリット・デメリットをご紹介してきました。キャッシュレスでお小遣いをあげる場合のデメリットを避けるためには、家庭でルール作りをすることが必要となります。
オススメのルールは、以下のようなものがあります。
・現金で金銭感覚を養った後でキャッシュレスを導入する
・限度額を設定する
・利用履歴を子どもと一緒に確認する
・現金とキャッシュレスを併用し、使う目的を決める
・パスワードなどのセキュリティについて親子で決める
・盗難・紛失の危険を避けるためのルールを決める
以下で詳しく説明してきます。
現金に慣れてからキャッシュレスを導入する
年齢が低ければ低いほど、「キャッシュレスの支払=お金を使っている」ということを実感しにくくなります。お金を使っている実感がなければ、お金のありがたみも分からなくなってしまいますよね。
まずは現金でお金を支払い、「お金は使えばなくなるものだ」という感覚を育てましょう。その上でキャッシュレスの残高はお金と一緒だということを伝えると、子どもも理解しやすくなります。
限度額を設定する
使いすぎを防ぐために有効なのは、限度額を設定することです。
例えば、
・Suicaなどの交通系電子マネーの場合チャージするのは月に1000円のみ
・LINEプリペイドカードなどのプリペイドカードなら1000円カードを月に1枚だけ渡す
などのように、具体的な方法を決めておくといいですね。
利用履歴を子どもと一緒に確認する
使ったことが分かりづらいキャッシュレスですが、使用履歴を見ればお金の減り具合がよく分かります。月に1回は親子で使用履歴を確認する機会を持ちましょう。
使用履歴を子どもと一緒に確認することで無駄遣い・使いすぎのチェックができ、家族でお金について話しあう時間もとることができます。
現金とキャッシュレスを併用し、使う目的を決める
キャッシュレス決済を使えないお店での買い物が多い場合は、現金とキャッシュレスを併用してみましょう。
「バスとコンビニではPASMOを使って、それ以外では現金を使ってね」などそれぞれの使い道を決めておけば、子どももお小遣いの管理をしやすくなるため一石二鳥です。
パスワードなどのセキュリティについて親子で決める
パスワードなどのセキュリティについては、親子でルールをしっかり決めましょう。
「プリペイドカードの番号は誰にも教えたらだめだよ」
「パスワードが他の人にバレてしまったら勝手にお金を使われてしまうから、誰にも見せない」
「電子マネーカードは友達に貸さないようにしよう」
など具体的な状況を考えてルールを作ると、子どもにも分かりやすくなります。特に電子マネーに関しては、支払っている実感が薄いためか、現金に比べて友達におごる・代わりに払っておく(そして双方そのまま忘れてしまう)などの金銭トラブルが多いようです。
盗難・紛失の危険を避けるための対策をとる
現金でもキャッシュレスでも、盗難や紛失の危険は避けられません。
・カードを友達に見せびらかさない
・鞄に取り付けた定期入れに入れ、鞄の内側にしまう
など、子どもにもできる対策を一緒に考えてみましょう。
家庭でお金の教育をしよう
この記事では、キャッシュレスでお小遣いをあげることに関して様々な解説をしてきました。
はじめに触れたように、キャッシュレスでの支払は年々増加しています。
子どもが成長して大人になったとき、キャッシュレスでの支払が当たり前になっている可能性が大きいでしょう。
そんな中で親ができることは、キャッシュレスをはじめとするお金のことについて話しあい・体験させてあげることで、お子さんと一緒にお金の勉強をしていくことではないでしょうか。
この記事が、ご家庭でのお金の教育のヒントになれたなら幸いです。