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夢を仕事にする「しくみ」を物語で学ぼう!

子どもの頃から始めよう

「疲れた・・・」つい、お子さんの前でつぶやいてしまったことはありませんか?

働くことは大変なこと、仕事は我慢してやること、そんな風にお子さんに思わせてしまっていませんか?

多くの大人にとって、耳の痛い話だと思います。

平成20年度の内閣府「国民生活選好度調査」(※)によると、「やりがいのある仕事や自分に適した仕事ができること」に対して「十分満たされている」または「かなり満たされている」と答えた人の割合は、2割以下という結果に。

つまり、多くの日本人が仕事にやりがいや適性を感じていないことになります。

しかし、自分のお子さんには、できれば好きなことや得意なことでお金を稼げるようになって欲しいですよね。

そこで今回は、小説を通してお金のことや世の中のこと、さらには夢を仕事にする「しくみ」を学べる書籍をご紹介します。

まだ将来の夢が決まっていない小学生はもちろんですが、そのお父さんお母さんにも一緒に読んで欲しい、全世代必読の本です。

マネーという名の犬 12歳からの「お金」入門

『マネーという名の犬 12歳からの「お金」入門』ボード・シェーファー著/村上世彰監修 飛鳥新社

【あらすじ】
主人公は、キーラという名の少女。キーラの両親はお金に困っていました。

ある日、キーラは白いラブラドール犬を保護し、マネーと名付けます。キーラはマネーと仲良く一緒に暮らしていましたが、キーラが12歳になったある日のこと、マネーが自分に語りかけてくる声を聞きます。

「人生でお金が一番大事なものだとは思わない。でも、なにもかもがうまくいかないとき、お金はすごく大切なんだ。君さえよければ、お金が君の人生でいかに幸せをもたらす力になるかを教えてあげるよ。」

マネーはまず、キーラに自分の夢を見つける方法を教え、実現する方法は次の3つだと説明します。

1.『夢アルバム』を作って、夢を『視覚化』すること
2. それを毎日何度も眺めること
3.『夢貯金箱』を作って、夢のための貯金をすること

さらにこう続けます。お金を稼ぐのに重要なのは、いいアイディアでも有能かどうかでもなく、自信だと。キーラは自分に自信を持つために、『成功日記』を書き始めます。

キーラはこれらの学びから、自分は犬が好きで、犬の扱いが上手なことに気づき、犬の世話をする仕事を得るようになったのです。

こうして得た仕事を通して、色々な人と出会い、多くの経験を積み、お金を稼ぐしくみについても理解を深めていきました。

キーラは思いました。幸運は、準備と努力の結果に過ぎないと。同時に、お金が第一ではないことにも気づきました。大事なのは毎日わくわくすること、できることはすべてやってみること、そして自分に何ができるのかを考えること。

こうしてついに、キーラは両親を借金から救うことにも成功するのです。

その後、成長したキーラはマネーの声が聞こえなくなりましたが、マネーの教えはキーラの中に生き続けるのです。

自分の得意なことは誰の役に立つ?

この本は、最初に発表されてからおよそ20年の間に23か国語に翻訳され、子どもから大人まで400万人以上に愛され続けているベストセラーです。

本の副題が“12歳からの「お金」入門”となっているように、小学生には少し難しい漢字も出てくるかもしれません。しかし、分からない部分は飛ばしてもいいので、まずはこの物語をぜひ小学生のうちに、楽しんで読んでほしいのです。

お金との正しい付き合い方を知らないせいで苦労している大人はとても多く、本書に出てくるキーラの両親も例外ではありません。彼らが今困っているのは、キーラぐらいの歳のときに夢やお金の作り方について学ばなかったせいだとマネーは言います。だからこそ、自分は何を知っているか、自分には何ができるか、何が備わっているかを常に考えなさい、と。

自分の子どもが自分の夢を仕事にし、他者の役に立つことでお金を稼いで欲しいと、親ならだれもが願うことでしょう。その方法を本書は教えてくれるのです。

本書を読むと、きっとこう思えます。自分が本当に好きなことって何だろう。そしてそれは、誰か困っている人の助けになるだろうか、と。

これこそが、夢をかなえる人生のスタート地点です。

キーラの成長と共に、まるで自分の人生まで輝き出すようなストーリーの力。子どもたちには、「お金」とか「仕事」とかを特に意識せずに、ただ純粋にわくわくしながら、この物語を読んでほしいと思います。それでもきっと、マネーの言葉は、子どもたちの胸に何かを残すことでしょう。

小説をきっかけに夢をかなえる第一歩を

この本を読んだら、お子さんが「何かお手伝いすることある?」と言い出すかもしれません。キーラのように、自分の夢をノートに書き出して、お金を貯めようとするかもしれません。その時はぜひ、お子さんの夢を聞いてあげてください。そして、それを叶えるためにはどうするか、お子さんと話をしてみてください。

お金のこと、将来の夢のことを家族で話し合う良いきっかけになりますよ。

小説という楽しく学べるツールを使って、ぜひ、ご自身のお子さんが将来の自己実現に向けた第一歩を踏み出せるよう、導いてあげませんか。

※平成20年度内閣府「国民生活選好度調査」https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/10361265/www5.cao.go.jp/seikatsu/senkoudo/senkoudo.html


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