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メタ認知で学力UP!

はじめに

皆さんは「メタ認知」という言葉を聞いたことがありますか?

「メタ認知(Metacognition)」とは、簡単に言えば「自分を客観視すること」を指し、普段の私たちの思考や行動を「もう一人の自分」が客観的に情報として認識し、その情報をもとに私たちが行動をしたりすることです。

近年では、この「メタ認知」が子供に大切な能力として、文部科学省が公表している小学校学習指導要領(平成29年告示)でも以下のように述べられています。

“ 児童一人一人がよりよい社会や幸福な人生を切り拓いていくためには,主体的に学習に取り組む態度も含めた学びに向かう力や,自己の感情や行動を統制する力,よりよい生活や人間関係を自主的に形成する態度等が必要となる。これらは,自分の思考や行動を客観的に把握し認識する,いわゆる「メタ認知」に関わる力を含むものである。”

しかしながら、この「メタ認知」は特別な能力ではなく,子供も私たちも普段の生活の中で日常的に行っているものであり、一般的には、小学校中学年くらいから自分の行動を客観的に見ることができ始めると言われていますが、この「メタ認知」が身について自然に働くためには、ある程度の時間をかけての習慣化と、成功体験の積み重ねが必要となります。

それでは、この「メタ認知」を身につけると、どのようなメリットがあるのでしょうか?

本稿では、「メタ認知」がもたらすメリットと、ご家庭でどのように子供の「メタ認知」を育てることができるかについてご紹介したいと思います。

メタ認知力を上げるメリット

「メタ認知」とは、前述の通り、普段私たちが考えたり行動していることを、一段高いところから「もう一人の自分が客観的に捉えること」ですが、子供がこの能力を身につけるとどのようなメリットがあるのでしょうか?

様々なメリットが考えられますが、主に2つピックアップしてみたいと思います。

1.学習効率が上がって成績UP

ベネッセ教育総合研究所が行った「小学校高学年の学びに関する調査2019」によれば、「メタ認知」が高いほど、成績・思考力・非認知能力も高いことが示されています。

勉強とは、つまり新しい知識を理解して習得することですが、「メタ認知」が高い子供は「今、自分がどこまで理解できているのか」「どうして間違ったのか」「どうしたら目標に届くのか」などを考えながら学習を進めていくことができますから、学習活動を適切に、かつ、効率的に進めることができ,学力向上にもつながります。

2.コミュニケーション能力UP

「メタ認知」が身についていると、「他人からどう見られているか」を自分自身が客観的に見ることができます。

そうすると「空気が読めない」ような自己中心的なやり取りではなく、相手の気持ちを汲む、相手の気持ちに共感を示すことができますから、相手の好意を得やすく、コミュニケーション能力が向上することにつながります。

「メタ認知」の育て方

「メタ認知」は特別な教育を行わなくても自然と身についていく能力ですが、親である私たちが「もう一人の自分」の役割を担ってサポートをしてあげると、効率的に身についていくかもしれません。

1.振り返り

「メタ認知」を正確に働かせられるようにするためには,自分の状況を理解するためのヒントを入手して、一緒に振り返ることが効果的とされています。

例えば勉強の場合には、テストのようなフィードバックがありますから、それを元に間違えた問題の理解度を確認したり、次に間違えないためにどうしたら良いか等を、子供が一歩離れたところで客観視できるように、一緒に振り返ってあげましょう。

この振り返りを継続することによって,子どもたちのメタ認知の正確さは徐々に高まっていくでしょうし、現在や過去の学習内容と関係付けたりすることができるようになることが期待できます。

2.違う考え方を知る

「メタ認知」は人との関わり合いの中でも身についていきます。

こちらも振り返りですが、子供との会話の中で「どうしてそう思うの?」「お友達はどういう気持ちだと思う?」などの問いかけを行うことで、子供が様々な考え方を知ることにより、相手の気持ちを理解し、自分の考えに反映できるようになることが「メタ認知」につながっていくでしょう。

また、年齢が上がるにつれて、親だけではなく友達も「もう一人の自分」の役割を担ってくれることにより「メタ認知」が高まっていくと考えられます。

3.言語化させる

「メタ認知」を身につける過程では、子供に言語化させることも有効です。

例えばスポーツをやる際に、「フォームが良くないから、〇〇に気をつける」と言語化して気づかせることなどが「メタ認知」になります。

ただし、私たちもそうですが、自分の行動を全て言語化して説明できるものではありませんので注意が必要です。

頭の中で考えていても、うまく話すことができない子供もいますし、「メタ認知」による行動が無意識でできるくらい習熟していると言語化できないことがあります。

まとめ

上述の通り、「メタ認知」は他人との関わり方が自然に養われていくものではありますが、子供が自分自身を客観的に見る(対話する)ことができるようになる、その土壌には一番身近な他人である親の影響は大きいでしょう。

そうであるならば、子供のサポートをしてあげるだけにとどまらず、私たち自身も、「メタ認知」を高めることが重要なのではないでしょうか。

子供に負けないように、私たちも成長をしていきたいものですね!


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