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デキる人って?
みなさんは「デキる人」と聞いてどんな人物像を思い浮かべますか?例えば
・交渉力に長けている人
・何かの専門性がずば抜けている人
・斬新なアイディアを次々に生み出す人
といった人物像ではないでしょうか?
では、「デキる人要素」を全て手に入れたスーパーマンのような人間には、どうしたらなれるのでしょうか?
残念ながら、結論としてはかなり難しいでしょう。世の中は色々なタイプの人が得意不得意を持ちつつ、補い合いながら成り立っています。ですから私たちはスーパーマンを目指すのではなく、「社会で必要な何かがデキる人」になることを目標にすることが大事だと考えています。
ではどういった能力を身につければ良いのでしょうか?それには適性と理想から目指すのが良いと考えています。
筆者の半生を振り返ると
子どもに「このタイプを目指しなさい」と早くから決めつけてしまうのはあまり良くないと考えています。むしろ親は決めるものではなく、暗に導いてあげるのが役目ではないでしょうか?大事なのは、ご自身のお子さんが、どのタイプを目指すのかの分岐点をきちんと把握して、そのタイミングで親の目線からのアドバイスや選択肢の案を出してあげることだと考えています。
ちなみに、筆者の分岐点は以下でした。
・小中学校
親に勉強しろと言われて育てられつつも、塾に通いたいと言ったところ希望は通りませんでした。でもテストの成績が悪いと怒られるので、学校の授業を真面目に聞いたら、逆に親を見返すくらい勉強が好きになっていました。このタイミングで、すでに大学進学は決めていました。
・高校の文系理系選択
理系科目が得意でしたが、文系選択をして英数受験で大学進学しました。私は上記の例で言うと「交渉力に長けている人」や「斬新なアイディアを次々に生み出す人」を目指そうと思っていました。理由は得意科目の理数系を突き詰めると潰しが効かない「何かの専門性がずば抜けている人」になりそうで嫌だったからです。親に相談しませんでした。このタイミングで、職業選択上では「理系の研究職」といったものが外れることになりました。
・就職活動
資格は取っていなかったので専門職には就けず、企画職を志望しようにも、秀でた実績や能力を語れることもなく。「交渉力に長けている人」で企業の方に欲しがってもらおう、と考えました。結果、営業職一本で就活し内定を1社頂き就職をしました。
・仕事に慣れ始めてから
社会人7年目くらいからでしょうか。営業成績は決して悪くはありませんでしたが、実は学生時代は敬遠していた「何かの専門性がずば抜けている人 」が自分には適性だし、また実は好みだと自覚し始めました。現在は私に適した部署に配属してもらいました。
話を元に戻します。
ここまでお読み頂いた方は気付かれたかもしれませんが、私は「何かの専門性がずば抜けている人」が嫌で、それ以外を目指したのに、結局「何かの専門性がずば抜けている人」タイプになっています。三つ子の魂百まで、なのです。自分のタイプを認識できると、自分が組織に何を求められているのかが理解でき、更に質の高いことをするためには何をすればよいのかを考えやすいです。私は社会人になってから自分の適性に気がつくことができましたが、先入観だけで走らずに、もっと早い段階で先駆者(親・先生など)に色々聞いておけば、例えば職業などは変わっていたと思います。子ども供は何も考えていないように見えて、実に色々なことを知ろうとしていて、考えています。ですので時に自覚を持った一人の人間と考えてあげることが大事ではないでしょうか。
まとめ
長くなりましたが、子どもを「デキる人」にするためには結局どうすれば良いのでしょうか?それは
①子どもに親の考えや希望を押しつけず
②日々コミュニュケーション
③子どもの考え方の変化や分岐点を注意深く観察して
④興味がありそうなところをサポートしてあげる
実践するのは難しいとは思いますが、「こうしなさい!」ではなく「どうしたいの?」と聞くだけでも効果は大きいと思います。親子で一緒に考えながら、考えた結果に基づいて目指す道を決めるのが一番良い方法ではないでしょうか?