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料理をすることで『非認知能力』がグングン育つ!

大人になって社会に出た時に困らないように、子どもにはしっかりと教育機会を与えてあげたい。これは子どもがいれば誰しもが抱く親心ではないでしょうか。

『教育』と聞くと学校の勉強が連想されるかもしれませんが、最近ではIQとは視点の違う『非認知能力(ひにんちのうりょく)』が世界の注目を浴びています。

子どもの生きる力ともいえる非認知能力を伸ばす方法はいくつかありますが、今回はその1つとなる『料理』についてご紹介します。これを読むだけですぐにでも実践できるので、ぜひ最後までお付き合いください。

非認知能力はどんな能力?

まずは、『非認知能力』が一体どのような能力であるのかを簡単にご説明します。

『非認知能力』というのは、入試や知能テストなどで把握することの出来る『認知能力』とは違い、数字では計測しにくいけれど生きていく上で大事な能力のことです。

これは、より豊かな人生を歩むために必要になる「子どもの生きる力」とも言い換えることができます。『非認知能力』の例としては、下記のようなものがあげられます。

・自己肯定力
・他者とのコミュニケーション能力
・自己の感情をコントロールする能力
・目標に向かって努力する能力

これらは生まれ持って得られる先天的な能力ではないと考えられています。後天的に、特に子ども時代に培(つちか)われ、大人になってから花開くことが多いため、『あと伸びする力』と呼ばれることもあります。

教授も認める非認知能力!

アメリカのペンシルバニア大学のアンジェラ・リー・ダックワース教授は、この中でも特に「目標に向かって努力をする能力」の重要性を指摘しています。

ダックワース教授が学生や社会人に対して幅広く行なった研究の結果、社会的成功にもっとも関係があるのは、社会で有利だと考えられているIQ、才能、外見の良さなどではなく、『努力できる能力、やり抜く力』であったことが判明しました。

物事をやり遂げるためには情熱や忍耐力が必要とされます。それでは、そうした力はどうやって身につけることが出来るのでしょうか?

これについて、スタンフォード大学のキャロル・ドゥエック心理学教授は、『成長思考』が鍵になると述べています。この『成長思考』というのは、「自分の能力は固定されたものではなく、成長させることが出来る」と信じる考え方のことを指します。自分の成長を信じることで、たとえ何かで失敗したとしてもそれが永遠に続かないことを素直に受け入れ、挑戦を続けることが可能になります。

「失敗を失敗とは思わず、学習機会として自らを成長させる」

これを子どもに学ばせることで、時にIQよりも大切な、子どもが潜在的に持つ能力をグンと育ててあげることができるのです。そうした成長思考を身に着けるために、「料理」は格好の機会だといえます。

脳科学が検証した料理の力!

料理をしていて「なんだか疲れてしまった」という経験はありませんか?

実は、料理をする上で人は『脳』をたくさん使っているのでそれは全くおかしなことではないのです。料理をすることで脳が鍛えられることは『脳科学』の分野でも注目されています。

『脳トレ』でおなじみの東北大学未来科学共同研究センターの川島隆太教授によれば、料理をすれば脳の『前頭葉(ぜんとうよう)』が鍛えられるとのこと。前頭葉とは脳の中でも、知的な思考や創造的な思考を司る部分です。

川島教授が料理をしている人の脳を調べたところ、脳のいたるところに刺激が見られたのですが、特に前頭葉に強い刺激が見られたそうです。この刺激は普段作っている料理をルーチンワークで作る時には少なく、新しいことを試したり、より効率的な作り方を模索している時などに強くなったといいます。

また、川島教授は子どもが親子料理教室でお料理に取り組んだことで脳にどのような影響を与えたかの研究も行ないました。

3ヶ月間の追跡調査の結果、料理をしなかった子どもと比べて、前頭葉の中でも特に『推測(すいそく)能力』を司る部分が明らかに発達していたそうです。この実験では、推測能力だけでなく、『空間操作能力』や『図形認知能力』にも明らかな発達が見られたことが発表されました。料理を通じた試行錯誤が、良い成長のきっかけになっているということですね。

川島教授によれば、料理とはとても創造的な行為で、子どもの非認知能力を鍛える上でもとても重要と言えるようです。

また、川島教授の実験によると、料理は子どもだけでなく大人の脳の発達にも良いそうです。つまり、親子でお料理をするということは、親子にとっていいことづくしといえるでしょう。

それでは、最後は実践方法についてご紹介します!

おうちで実践してみましょう!

子どもに「料理」を体験させてあげるために、親子でお料理教室に通うのも勿論良いですが、おうちで実践しても同じだけの効果が期待できます。

ただ、いつもの食事作りのルーティーンに子どもを加えるとなると、どうしてもお母さんの負担が大きくなってしまいます。少しでもハードルを下げるために、まずは子どもの遊びに付き合う感覚ではじめてみるのがおすすめです。

前述の通り、料理をしている時の脳は「新しいことを試したり、より効率的な作り方を模索している時」にもっとも鍛えられます。料理を仕上げることが目的ではないので、あくまでも子どもが楽しく続けられる様に、それぞれの年齢とステージに合ったやり方で進めてあげることが大切です。

包丁が危うい小さい子であれば、レタスやハムなどを手でちぎってサラダを一緒に作ったり。もう少し大きな子であれば、一緒にお買い物に行ったりするところから始めるのもいいですね。

どこから食べ物がくるのか。どうやって食卓にあがっているのか。これらのメッセージを含んであげると、お金の勉強(社会勉強)にもなります。
より非認知能力の効果を高めるコツは、「子どもにとって少し難しいかな?」と思えるものに挑戦させてあげることです。

時間がかかってしまうかもしれませんが、子どもの脳の成長を助けると思って笑顔で見守ってあげて下さい。そして、料理が完成したときには一緒に喜んであげて下さい。そうすることで、子どもの生きる力が着実に育っていきます。

<参考資料>

非認知能力について
https://dora-kids.shopro.co.jp/manabi-door/2020/07/post-11.html

TED Talks Education:アンジェラ・リー・ダックワース教授
https://www.ted.com/talks/angela_lee_duckworth_grit_the_power_of_passion_and_perseverance?language=en

KATSUIKU ACADEMY 公式HP:グロースマインドセットとは?誰でも取得できる成長し続ける人の共通点
https://www.katsuiku-academy.org/media/growthmindset/

こどもまなびラボ公式HP:あなたはそのままで素晴らしい!」子どもの社会的成功につながる “非認知能力” を育む4つのポイント
https://kodomo-manabi-labo.net/non-cognitive-ability2

大阪ガス公式HP:食育について
https://www.osakagas.co.jp/shokuiku/ryori_no/oyako.pdf

お料理まとめ公式HP:脳が活性化!?親子クッキングがもたらす思わぬ食育効果
https://oryouri-matome.com/useful/kids_cooking.html


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