はじめに
世の中には数多くの資格が存在しますが、このような不確かな時代だからこそ、資格を取得しようと考える方も多いのではないでしょうか。
また同様に、子どもにも資格を持ってほしいと考える方もいらっしゃると思います。
では、果たして資格があれば安泰なのでしょうか?
筆者は税理士という資格を持っていますが、税理士について言えば、答えは「No」です。
受験者数は減少しているとは言うものの、日本税理士会によれば、令和2年8月末日現在の税理士登録者数79,187人であり、士業の中では最も人数が多い資格です。
さらに、英オックスフォード大学でAI(人工知能)などの研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授が発表した論文の中でも、「10年後になくなる仕事」の第8位にバッチリ入っています。
では、資格を取っても意味がないのか・・・と言えば、それも「No」なのです。
本記事では、資格について考察していきたいと思います。
(医師は除くものとして記述していきます。)
資格のいいところ
まず資格というものについて考えてみると、資格のいいところは以下の3つでしょう。
- 資格がないとできない仕事ができる
- 客観的に自分の専門性を伝えられる
- 信頼してもらえる
やりたい仕事がある場合、資格が必須となることがありますので、これは資格を取る価値がありますよね。
そしてなんと言っても、客観的に自分の専門性を他人に伝えることが出来るという点は大きいでしょう。わざわざ自分のキャリアを説明せずとも、その資格が語ってくれます。
そして、その資格があるからこそ信頼をしてもらえますから、稼げるチャンスは広がるのです。
従って、資格を取るということは、もちろん意味があることなのです。
稼げるかどうかは自分次第
この新型コロナウイルス禍の状況下で、士業(○○士と呼ばれる資格を持った人)の選別が行われていたことを皆さんご存知でしょうか?
顧問弁護士、顧問税理士、顧問社会保険労務士・・・これらの顧問だった有資格者が、有事の際に本当の実力が試され、その結果、資格があるからといって、それにあぐらをかいていた先生方は、次々に顧問先を失っていってしまったのです。
つまり、資格を活かしていけるかどうかは、自分次第なのです。
もちろん、どんな資格を選択するのかも非常に重要です。
自分の興味があるものや強みが活かせるもので、かつ、今後のトレンドとテクノロジーの発展を考えて、20年後、30年後にも価値がある資格を選ぶべきでしょう。
最近ではデータサイエンティストなどはその数が足りないということで話題になっています。
しかし、データサイエンスが「大衆化」していけば、人材不足は解消され、今後もデータサイエンスの一線で活躍しつづける人材になるためには、より高度なスキルを常にアップデートしていく必要があるはずです。
資格を持っている人であれば、経験も積み、その専門性のスキルは当然に高くなければならず、むしろ、人としてのパーソナリティーや、営業スキル、マーケティングスキルなどが問われてくるのではないでしょうか。
まとめ
当たり前の話ですが、資格は持っているだけでは何の意味もありません。
その資格を使ってこそ、意味があるのです。
そして、今の時代は、その資格を「うまく」使う必要があるのです。
そのためには、先を見通す力が大切になりますが、その力を磨くためには、色々と情報を集めていかなければいけません。(資格に限った情報だけではありません。)
特に子どもが資格を目指す場合には、専門的な勉強だけでなく、様々な物事にチャレンジし、学んでいく姿勢が大切です。
何に興味があるのか、今そしてこれからどういうことが起きるのか、親子で一緒に見ていくことが、子どもの全般的な人間力、そして、生きる力を身につけることにつながります。
これらの力こそが、この不確かな時代で一番大切な「資格」になるのではないでしょうか。