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はじめに
皆さん、そして皆さんのお子さんは「読書」をしていますか?
学校でも読書感想文などが宿題として与えられますし、なんとなく「読書」はいいものだ、というイメージがあるのではないでしょうか。
そんな問いに答えて、ベネッセ教育総合研究所が1 年 4 か月にわたって小学生の読書に関する実態調査を行っており、とても興味深い結果が出ていますので今回ご紹介したいと思います。
「読書」との関係
1.たくさん読書をしている子どもほど学力が向上
やはり「読書」と学力にはプラスの関係があるようです。
こちらの調査結果では、読書量が多い子どもほど学力が向上していることが見て取れます。
2.読書量は、特に「算数」の学力向上に影響している
ここで意外に思われるのが、教科としては算数が伸びていることです。
これについては、ベネッセ教育総合研究所によれば、以下の通り分析しています。
” 「文章中に与えられた問いや条件を正確に読み取る力」を高めていることや、読書習慣によって落ち着いた学習環境が整い、「積み上げ型」の問題(計算問題など)にプラスの効果をもたらしたことなどが推察される。 ”
3.読書は伸びしろが大きい子どもたちにプラス効果大
こちらも興味深い結果ですが、伸びしろが大きい子どもにとって、読書は基礎力を養える有効な手段の1つなのかもしれませんね。
ベネッセ教育総合研究所【小学生の読書に関する実態調査・研究】(2020/10/30参照)
https://berd.benesse.jp/up_images/textarea/bigdata/1026releasenewsletter.pdf?utm_source=banner&utm_medium=banner&utm_campaign=fromebookpage20181026
子どもが「読書」好きになるためには?
ここまでで、「読書」が子どもの学力にプラスの影響を与えることをご理解頂けたと思います。
ですが、「読書」が好きで、自分一人でどんどん本を読んでいくという子どもは、あまり多くはないと思います。
肝心の子どもが「読書」を好きになってくれなければ、いくら親である私たちが勧めても強制になってしまいますから、気が進みませんよね。
では、どうすれば子どもが「読書」好きになってくれるのでしょうか?
その答えは、好奇心を利用するのです。
子どもは様々なことを疑問に思ったり、興味を持ったりしますよね。
その時に、私たち親はパッとインターネットで調べることができるでしょう。
まずは、その調べものを、子どもと楽しみながら一緒にやってみて、更に子どもが興味を持つジャンルであれば、そこで本を買ってあげるのです。(もちろん一緒に本屋さんや、図書館にお出かけするのも良いですね。)
知らないものを知るという知的好奇心は、楽しい・面白いという感情とセットになることが多いので、それを取っ掛かりに「読書」に導き、それを習慣化させてあげましょう。
まとめ
国語の点数が低くても、算数の点数が低くても、大人になれば関係がありません。
ですが、人とのコミュニケーションをする上で、言葉は欠かせません。
相手の言葉を正確に、そして時にはその言葉の行間まで読み取ることが円滑なコミュニケーションには必要な場合もあります。
そして、その言葉というものは、その人の人柄や、育ち、教養などを表してしまうものです。
「読書」が全てではありませんが、そうした子どものコミュニケーション能力や、学力を向上させることができるのであれば、「読書」をしない手はありませんよね。
うまく子どもの好奇心を利用して、読書が習慣になるように導いてあげてください。
そのきっかけは、親である私たちが楽しい・面白いと感じながら読書をする姿でしょう。