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ドラえもんの映画から環境問題を考える

環境破壊を扱ったドラえもん映画

1970年の登場以来、大人にも子どもにも大人気のドラえもん。小学館が発表した「好きなキャラクターランキング」では、男女共にダントツの1位人気でした。私も子どもの頃毎週ワクワクしながら見ていたのを覚えています。

(出典:https://sho.jp/sho1/10280

ドラえもんは映画もとても人気があり、これまで40作品が公開されています。今年の8月7日には連載50周年記念の映画が公開予定です。

そんなドラえもんの映画には、環境問題をテーマにしている映画が2つあります。それは1990年公開の「ドラえもん のび太とアニマル惑星」と1992年公開の「ドラえもん のび太と雲の王国」です。どちらも今から約30年前の映画ではありますが、訴えているテーマの重要性は時代と共に増しているので是非親子で一緒に見ていただきたい映画です。

食べ物と温暖化の関係

映画では環境破壊、動物乱獲、ゴミ問題、さらには核兵器など幅広い環境問題が取り上げられています。「のび太と雲の王国」では人間が地球を汚したために、天上世界が大雨を降らせて人間ごと地球を浄化させようとします。昨今頻発しているゲリラ豪雨などの水害を見るとこの映画が頭をよぎります。

環境問題というと、日々の生活と距離があるように思われがちですが、私たち一人ひとりの行動を変えることがとても重要です。

環境問題の中で比較的に実感しやすいものとして温暖化による異常気象があります。ここ数年、世界で起きている異常気象に不気味さを感じている方も多いのではないでしょうか?異常気象は温室効果ガス(石油の消費で発生する二酸化炭素や家畜のゲップに含まれるメタンガスなど)が原因となります。そして私たちの行動は全て、なんらかの形で温室効果ガスを発生させているのです。

温室効果ガスと食べ物を例にして考えてみましょう。

肉料理であろうと野菜であろうとお菓子であろうと、その材料を作るために水や肥料、エサが必要になります。肥料やエサを作るのに温室効果ガスが発生します。特に肉と乳製品を作るためには膨大な温室効果ガスが排出されています。ちなみに牛肉100グラム作るのに50キログラムの温室効果ガスが放出されると言われています。さらにそれをトラックでスーパーやレストランへ輸送する時にも温室効果ガスがでます。さらにもし食べ物を残してしまったら、それをゴミとして燃やす時にも温室効果ガスが出ます。

日々の生活でできること

こうした問題は、解決するまでに長い年月と全人類の協力が必要になりますが、私たち一人ひとりに今すぐできる簡単なこともあります。それは必要な物を必要な分だけ買う。余計な物は買わない。そして何かを買う時、それがどうやって作られているのかをほんの少しだけ考える。実にシンプルなことです。

「これは今本当に必要な物なのか?」

「少し値が張るが長く使える物を買おう」

確かに直接的なリターンはないかもしれませんし、購入時の出費はむしろ一時的に増えることもあるかもしれません。しかし、子どもたちがどういう判断基準で物を買うか、親が模範を示す必要があります。なぜなら、これまでの大量消費社会がもたらした大きなツケを払うのは私たちの子どもたち世代です。

買い物や食事をする時に、たまには今回お話したような切り口で親子の会話をしてみてはいかがでしょうか。


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