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お買い物はお金の教育にうってつけ【お金の教育No.15】

お買い物で子どもの生きる力を伸ばそう

「お金の教育でどんな力がつくのかな」
「家庭でお金の教育をしてあげたいけど、何をしたらいいのかわからない」

こんな疑問に答えます。

お金の教育の重要性が叫ばれる昨今。そして、「海外と比べると日本のお金の教育は遅れている」なんて聞くと、我が子にお金の教育をしてあげたいと思うのが親心。
とはいえ実際に何をしてあげたらよいのか分からなくて、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では
・お買い物がお金の教育にうってつけな理由
・お金の教育で伸ばせる子どもの能力
・「子どもの生きる力」がつくための具体的な買い物の方法

について解説していきます。
この記事を読むことで、自信をもって子どもにお金の教育ができるようになりますよ!

お買い物がお金の教育にうってつけな理由

お買い物は、家庭で行うお金の教育にうってつけです。
なぜならお買い物を子どもに任せることで、以下のようなお金の教育で身につけるべき力が身につくからです。

・金銭感覚
・計画性
・感情のコントロール力
・やりぬく力
・非認知能力

次の項目で、これらの能力を詳しく説明していきます。

お買い物というお金の教育で伸ばせる子どもの能力

前の項目ではお買いものがお金の教育にうってつけであり、様々な能力を伸ばすことについて解説しました。
この項目では、お買い物というお金の教育で伸ばせる能力について、一つずつ解説していきます。

金銭感覚

お買い物に行くことで、物の値段を正確に把握することになります。
どのようなものに高い値段がつけられているのかを実感することができます。
また、同じものでも店舗や時期によって値段が異なることを知ることで、ものの値段のつけかたの仕組みに触れられます。

計画性

どのお店で何を買うかという道筋を考えることで、計画性が身につきます。
また限られた金額の中での買い物は取捨選択の必要性も出てくるため、更に計画する力が鍛えられます。

感情のコントロール力

限られたお金の中で買い物する場合、欲しいものを我慢しなければならない場面も出てきます。
他のものを買うなどの代替案を出す・買い物というミッションクリアのために我慢する、という経験を積んでいくことで、感情のコントロール力がついていきます。

やりぬく力

お買い物というミッションをクリアすることで成功体験を積み重ね、やり抜く力を育てることができます。
また、ミッションクリアという達成感は、「次も頑張ろう」という意欲にもつながります。

非認知能力

非認知能力とは『目標や意欲、興味・関心をもち、粘り強く、仲間と協調して取り組む力や姿勢』のことを指します。
(引用元:白梅学園大学無藤教授 生涯の学びを支える「非認知能力」をどう育てるか. ベネッセ教育総合研究所「これからの幼児教育」018-021.pdf (benesse.jp)

この非認知能力は、急激に変化する社会を生き抜く力として、今世界中で注目されています。

上の項目で挙げた計画性・感情のコントロール・やりぬく力とは、まさに非認知能力のことです。
お金の教育は、子どもの生きる力である非認知能力を伸ばしてくれることがわかります。

「子どもの生きる力」がつくための具体的なお買い物の方法

親の心構え

この項目で説明する「お買い物の方法」は、子どもにお買い物を任せることを前提としています。

子どもがお買い物という重大ミッションに挑む際、親として心がけたい点が2つあります。

・口を出しすぎない
・サポートをする

一つずつ解説していきますね。

口を出しすぎない

子どもが買い物をする際は、口出しせず見守るスタンスでいることが重要です。なぜなら親があまりに口出ししすぎると、親の買い物に子どもがついてきているだけという状態になってしまうからです。

また、お金の教育によって育てたい非認知能力は、子どもが自主的・能動的に行動することが重要だからです。子どものしていることを見ていると歯がゆくなってしまい、ついつい口出ししたくなるのが親心。

しかし、ここはぐっとガマンをして子どもの行動を見守りましょう。

サポートをする

自主性に任せることが大事ではありますが、それは放置することとイコールではありません。

例えば相談に乗ってあげる・子ども1人ではお店に行けないから付き添う・子どもが煮詰まっている時にアイデアを出してあげるなど、親のサポートはとても大切です。

また、子どもが安心できる状況のもとでこそ、非認知能力は伸びていきます。

具体的なお買い物の方法

効果的にお金の勉強ができるお買い物の方法は、次の5つがあります。

・まずは少ない金額から
・金額をあげ、範囲を広げる
・ご飯の材料を買う
・他のお店ものぞいてみる
・パーティーなどのイベントを計画して、お買い物に行く

下に行くほど、難易度が高くなっています。子どもの年齢や性格に適した方法を選んでくださいね。

では、一つずつ見ていきましょう。

まずは少ない金額から

「自分で好きなお菓子を買っていいよ」など目的を決めて、子どもに少額のお買い物を経験させてあげましょう。決められた金額の中でお買い物をする体験になります。

金額をあげ、買い物の範囲を広げる

「200円でガチャガチャと今日のおやつを買ってね」と、買い物の範囲を広げていきましょう。買い物の目的が増えることで、難易度があがります。

ご飯の材料を買う

お買い物に慣れてきたら、ご飯の材料一式のお買い物にチャレンジしてみましょう。家族のご飯のお買い物ということで、自分の好きなものだけではなく家族にとって必要なものを考える必要が出てきます。

「必要なもの」と「欲しいもの」を分けて考えることで、計画の立て方がわかっていきます。

他のお店ものぞいてみる

例えば同じ商品でも、コンビニで買う場合とスーパーで買う場合では値段が違ってきます。値段が違うことに気が付くと「なぜお店によって値段が違うのだろう」という疑問が出てきます。

その疑問から、物の値段の決まり方の仕組みに触れていくことになります。

パーティーなどのイベントを計画して、お買い物に行く

パーティーともなれば、ケーキにごちそう・飾り付けにプレゼントも必要になってきます。イベントを企画し、予算を立て、実行するというかなり難易度が高いミッションになりますが、やりきったときの達成感は格別です。

まとめ

この記事では

・お買い物がお金の教育にうってつけな理由
・お金の教育で伸ばせる子どもの能力
・「子どもの生きる力」がつくための具体的な買い物の方法

について解説してきました。

お金の教育は、生きる力=非認知能力を伸ばすのに適した方法です。是非お買い物を通して、子どもの生きる力を伸ばしてあげてくださいね。

※参考 消費者庁「文部科学省における 消費者教育の取組について」meeting_001_180419_0014.pdf (caa.go.jp)


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