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はじめに
今日は、「言葉」によって起こるちょっとした意思疎通のズレについてお伝えします。
例えば、「コミュニケーションといったら○○」という質問に対して、皆さんはどんなワードを思い浮かべるでしょうか。会話・対話・言語・ジェスチャー・伝える…等々と思い浮かべるワードは人それぞれだと思います。
いままでの経験やそこから生まれる自分なりの解釈や思考などによって、「コミュニケーション」という当たり前のように使っている言葉でさえも、様々な意味で捉えることができるのです。
イメージしやすいよう、一つの言葉に人それぞれの意味があるがために上手くいかなかった事例をご紹介します。
うまくいかないコミュニケーション
一つ目は、親子間の会話で起こりえることです。
親が子どもに、「遊んでばかりいないで、早く宿題しなさい」と言ったところ、いつまでたっても子ども供は宿題に着手すらせず遊び続けていて、親が叱るといった場面です。
このケースでは「早く」という言葉が、親にとっては「伝えた今から」もしくは「今の遊びが終わったら」という希望的観測があり、子どもにとっては「全ての遊びが終わったら」と捉えていたかもしれません。
この会話には、そもそも言ったことが伝わっていたかという論点もありますが、今回はその点は省略いたします。
二つ目は、ビジネスの場で実際に起こったことです。
社長がある幹部社員に「〇〇の仕事を任せた」と伝えました。ただ、その後いくら待っても報告がありません。社長が幹部社員に状況を確認すると「部下に依頼しているから大丈夫です」という返事です。ところが、実際には仕事は放置されていました。
この場合は、「任せる」といっても、社長は依頼した側が全責任をもって報告を受けながら一緒に考え目的を果たすと考えていました。
しかし幹部社員は、任されたからには責任は任された側にあり方法や手段の選択は自分で行い目的を果たすと考えていたのです。
まとめ
上記の2つの例でも分かるように、お互い伝えたいことが伝わるレベルでコミュニケーションをとらないと、本来の望んでいたこととは違う結果になりやすいのではないでしょうか。
もし、お互いのコミュニケーションにおいて少しでもしっくりこないことがあるのであれば、言葉の定義を丁寧に確認してみると良いかもしれません。
そして、ズレがあったのであれば言葉の定義を揃えてあげることでコミュニケーションの質も向上し成果を果たすスピードは早まり結果も変わってくると思います。
日々の親子のコミュニケーションの中で役立てていただければ幸いです。