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すぐできる世界標準の子育てテクニック part2【非認知能力とはNo.14】

前回の「すぐできる!世界標準の子育てテクニック part1」で「世界標準の子育て」(船津徹著ダイヤモンド社)の中からすぐにできる真似したいテクニックをご紹介させていただきました。

今回もとても参考になる情報をいくつかご紹介させていただきます。

家族での食事が語彙力を育む

ハーバード大学の研究では、家族全員が揃って食事を取る家庭の子どもは、そうでない家庭の子どもに比べ、語彙力が豊富で学力が高いということがわかりました。具体的には、以下の通りです。

・成績が良い
・語彙力と読書力が高い
・高い学力(学歴)を得る
・情緒が安定している
・対人、親子関係が良好
・喫煙ドラッグアルコールの問題が少ない
・肥満になりにくい

フランス・スペイン・イタリアなど歴史あるヨーロッパの国々は食事の時間が長いことで知られています。食事中はテレビを消し、小言やグチなどネガティブな内容は口にせず、楽しい会話をしながら食事をすることが、子どもの語彙力や知識を育む環境のようです。

「なぜ?」の議論をする

欧米では学校教育の一貫でディベートが行われています。しかし日本の学校ではこうした機会はあまり多くないでしょう。だからこそ家庭でディベートを取り入れ、「◯Xをつける」ことを目的とせず「なぜそうなのか?」といったようにロジカルな思考を導く機会を作ることが重要です。

フィンランドでは以前、日本と同じ詰め込み型の授業と◯Xテストによる評価でしたが、1980年代からこのようなディベートを学校教育に取り入れることで、生徒の考える力を短期的に伸ばすことに成功し、2004年の国際学力比較調査では総合で世界一となっています。考える力は人と意見を交換することによって身に付けることができるので、難しいテーマでも簡単なテーマでも良いので家庭で取り入れてみてはいかがでしょうか。

ごっこ遊びに付き合う

まだ子どもが小さい場合はごっこ遊びに両親がとことん付き合うことが重要なようです。ある調査によると、ノーベル賞受賞者は幼少期にごっこ遊びをたくさんしていた人が多いことがわかっています。その際、子どもの思考をちょっと刺激する会話をすることがポイントです。

例えばお店屋さんごっこをする場合、「どれにしますか?」と店員役の子どもに聞かれたら「体に良いお菓子はありますか?」といった具合です。上記と同じく、大人とのコミュニケーションを通じて子どもの語彙力や思考力を発達させるとても良い方法だと考えています。

まとめ

世の中には子育てに関する情報が溢れていますが、本書にはエビデンスに裏打ちされた今すぐ実践できる方法がたくさん載っていますので、ご興味のある方は一度お読みになってみてはいかがでしょうか。


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